50代になるまで、私は宝くじをほとんど買ったことがありませんでした。年末になるとジャンボ宝くじの話題を耳にすることはありましたが、「どうせ簡単には当たらないだろう」と思い、売り場の前を通っても素通りすることがほとんどでした。
そんな私がロトを始めたきっかけは、同年代の知人との会話でした。その人が毎週少しだけ購入していると聞き、「そんな楽しみ方もあるのか」と興味を持ったのです。大金を使うのではなく、コーヒーやお菓子を買うような感覚で楽しんでいるという話が印象に残りました。
そこで私も、まずは少ない口数から挑戦してみることにしました。実際に買ってみておもしろかったのが、自分で数字を選べることです。最初は誕生日や結婚記念日など、自分に関係する数字を中心に選びました。
購入してから抽選までの間は、思っていた以上にワクワクしました。「もし大きな金額が当たったら、家のリフォームをしよう」「妻と温泉旅行に行くのもいいな」などと考えていると、それだけで少し楽しい気分になります。
何度か購入するようになると、ロト当選数字を確認することも毎週のちょっとした習慣になりました。スマートフォンで結果を表示し、自分の券と一つずつ見比べていきます。数字が一つ一致し、さらにもう一つ一致すると、「今日はひょっとして」と期待してしまいます。
もちろん、現実にはそれほど簡単に高額当選できません。これまでに購入した中でも、期待したような大きな当選はありませんでした。それでも以前の私が想像していたほど、ハズレたときにがっかりすることはありません。
その理由は、当選だけを目的にしなくなったからだと思います。50代になると、仕事や生活もある程度決まったパターンになり、若い頃のように毎日の生活でワクワクする機会が少なくなってきました。そんな中、ロトの抽選日は小さいながらも楽しみなイベントになっています。